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ゆったり里山体験、福島の子供たち
福島の子供たちにたくさん遊んでもらおうと
ゆったり里山体験@篠原の里」という企画が神奈川県の藤野でやっています。
今回で3回目という事。
ちびっとだけお手伝いしてきた。

詳しくは↓をご覧ください。
しのばらんど

私は途中からのお手伝いだったのだけど
お母さんたちとお話しができました。
(うまくまとめられなかったので読みづらいかも。。申し訳ないけどご容赦下さい。)


その日のお手伝いが終わって、ずばりビール飲みたいななんて思っていたのだけど
ボランティアの学生とお母さんたちがお茶をしているだけで
酒盛りしている様子はなく。
うーん、飲みづらいなとか思っていたらお母さんの一人が
水筒を差し出しながら「飲みませんか?」と。
お茶かと思いきや
「あ、これ中に焼酎入ってるんです。もってきたの。嫌いでなければ。」とな。
水筒に焼酎!
いいでないですか、いいでないですか。
と仲間に入れてもらった。

お酒を持参してくるなんて
福島の女性はお酒いける口なんだな。
まずうれしく思う。

いろんな話しをしましたが、
福島の現状についての話しをピックアップ、以下。

--

経済は普通に回っている。
不安な状況は変わらないけど、
少しずつ楽しい事、明るくなる事に目を向けて
放射能に負けるもんか、と生活しています。

放射能に関しては、気にしている人、気にしない人の温度差が激しく、
何が正しいのか、どうすればいいのか、どうしていくのかの判断は人それぞれ。
それが溝を生む事もあれば、繋がりを強める事もある。

【食べ物】
スーパーでは県外産の野菜も多くなってきた。
以前は県内産が多く、子供のいる家庭は宅配野菜を購入して
いるとことが多かった。
最近福島県産の野菜でも検査済みND(未検出)のものが
増えてきた。けれど全品検査でない以上、子供に食べさせていいのか不安。
検体はNDでも、同じ畑であっても、数値が高い野菜があるかもしれない。
そう思うと福島県産の野菜は買う事をためらう。
福島県産の野菜をみると、私たちが買わなくて誰が買うのかと
胸が痛くなる。だから
検査体制を強化し、全品検査までやって
福島県産でも安全だとちゃんと言える状態にして欲しい。


【除染について】
やっと学校や一部通学路、公園といった子供が関わるところの除染が終わった。
けれどそれまでに1年かかっているんです、1年!
それまでは子供を遊ばせたくても遊ばせられなかった。
家の中でぐずる子供を相手にどうする事もできなかった。
毎日学校まで車で送り迎えした。
以前は毎日歩いていたので、
車通学が続いて子供の体力が下がってきたのがわかった。
歩かせていいのかとても迷ったが歩かせる様にした。
このまま体力が下がってゆくのも心配だったから。
でも常に葛藤している状態。

避難した方がいいのかどうなのか、
今でも悩んでいる。
将来子供たちに「ナゼ避難してくれなかったの?」と言われたらと思うと
ほんとうに辛い。
けれど現状福島で生きていくと決めたから、
福島でできる事をやっていくしかない。

だからこういう企画はとても有難い。
県外にこんな風に福島を気にかけてくださっている方がいると
知れただけで本当に心強い。
ただ何も返せないのが心苦しい。
福島に来てくださいと言いたい。
福島のおいしい野菜や米を食べてもらいたい。
それができない。
何かしてもらっても、今の福島には返せるものがない。
それが辛い。

--

お返しができない、という事を気に留めるその気持ちはよくわかった。
誰だって何かしてもらったら、何かしたくなる。
そんな当たり前にためらいが生じる。

福島の人たちが悪い訳ではないのに、県外の人と関わるときに
何か後ろめたさの様な気持ちがわいてしまう。

子供たちを遊ばせながら、常にこれでいいのかと問わねばならない。

それがどれだけ苦しい事かと思う。
私は子供がいないし、福島に住んでもいないから
想像しかできない。そしてそんな想像は足元にも及ばないと思う。
けれどお母さんたちは明るかった。
お酒を飲みながら、他愛の無い話もたくさんした。
こういう時間は必要なのよ!って笑う。
そうだよね、そうだ。
最後の日のお別れ会での、ほんとうにぶっとんだお母さんたちの
パフォーマンスにお腹が痛くなるまで笑った。
(写真がなくて残念ですが、本当にすごかったのだ!!)


最高の息抜きができた、と言って下さった。
一生の思い出ですとも言って下さった。
またきます、いつか福島にも来てください。
がんばって除染しますから。
いつか来てもらえるように私たちがんばりますから。

お母さんたちは笑いながらそう言うのだけど。

なんと言えばいいのか分からなかった。
頑張って除染しますからって、福島の人に言わせていいのか。
だからと言って私に何か案がある分けでもなく。
いったいなんでこんな事になってるんだと憤り途方にくれてしまう。
もう十分頑張っている人たちが、更に頑張るという。
明るい顔でそう言うのだ。

だから、間違っているって思う。
原発はやっぱりあってはいけない。
事故の事を、福島の人たちが未だに辛い状況でいる事を
絶対に忘れてはいけない。
大変申し訳ないが、今の私にはそれしかできない。

最後の最後で

「また飲もうね!」

と言われて肩をたたかれた。
それには「もちろん!」って答えた。

それ以外には私はきちんと答える事ができなかった。
それがとっても悔しかった。


里山体験。
子供たちは藤野の子達とすぐに仲良くなったみたいでずーっと遊んでいた。
子供のエネルギーってほんとにすごい。
ボランティアの大学生も元気だ。子供とたくさん遊んでくれた。
食事はなるべく放射性物質の心配がないものを使い、
免疫力が上がる様に、少しでも力になる様にと考えられていた。
たくさん唄って踊って笑った。
ただ里山でゆっくりというのではなく、
いろいろと藤野らしさ!が入ってて、それがとても楽しかったみたい。
応募多数でなかなか希望者全員というわけにはいかない現状だけれど
全国にもっとこういう輪が広がっていけばいいなと思う。


4日目の夕食
おからの肉団子に鮭ちらし寿司
大好評でしたー。
みんなおかわりしてた。



6日の朝ごはん
じゃがいもときびのふかしモッチレラチーズがけとサラダ

モッチレラチーズはモチを使ったチーズもどき。
めちゃんこうまかった。
毎朝ついていた豆乳のヨーグルトも
クセなんてまったくなくとてもおいしかった。
乳製品は悩みどころの為、
お母さんたちも作りたいっていっていた。



5日目の夕食は手作りうどん

みんなで踏んで生地から作った。
藤野のおばあちゃんたちが作り方を教えてくれて。
もちろんとってもおいしかった!!



ソーラーパネルでシャボン玉

藤野電力さんから。
ソーラーパネルの発電によりシャボン玉が出てくる仕組み。
いろんな工夫で楽しい事発見。
東電の電気なくてもいろいろできるんだぜ。




遊ぶ子供たち

子供が遊んでいる姿をみると
だから平和がいいのだって思います。

最後に。
藤野自体も汚染がないわけではありません。
本当なら地元の野菜、野草をふんだんに使った料理を
提供したかったとみんな思っています。
特に藤野は野草が芽吹きだした頃で、本当だったら、
と思わずにはいられませんでした。
藤野の野菜・野草の数値はわかりませんが、
今回はなるべく放射性物質がないものをという事でやめたのだと思います。
福島のお母さんたちも近所のびわの葉や野草取りが
できなくなってしまった事もとても悲しい事だと言っていました。
身近にあったささやかな楽しみや自然との繋がりも絶たれてしまう。
とてもつらい事です。

福島のお母さんが言っていました。
それでも楽しい事があるって事にやっと目を向けられる様になってきた。

厳しい状況には変わりが無いけれど
1年経ってやっとそう言える様になったと。
忘れないで考えていこう。
そして時には子供の様にはっちゃけて笑おう。
そのエネルギーが繋がってゆく事を信じて。

お手伝いに行ったけど
私の方がたくさんいろんなものをもらった気がする。
そんな藤野の里山体験なのでした。

| だばだぁ〜 | 15:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
冬の知床五湖にて思う事


雲の向こうは知床連山、知床五湖より


夏は観光客がたくさん訪れる知床五湖。
冬はガイドツアー参加者のみが入れる。
スノーシューで歩いてきました。



こんな足跡がそこかしこ

とにかく動物の足跡がたくさんあって
うきうきする。

動物たちは人が来るのがわかるとどこかに隠れてしまう。
で、人が行ったらぴょこっと出てくるらしい。
だから回りにはたくさんいるはずですよ、とガイドさん。

残念ながらお姿は見れなかったけど、ネズミ、キツネ、ウサギと
いろんな足跡さん。
姿はなくてもたくさんの足跡で動物がいるのが分かる。
冬の森歩きのひとつの楽しみが足跡だったりする。



熊の爪あと、今は寝てるけどここは熊の生息地なのだ


知床の森は一度開発が入っているので若い。
原生林が少ないんだって。
確かに自然センターのあたりとかも
ヒョロヒョロとした木が多いなぁって思っていた。
寒いから森林限界的に木が細いのかと思っていたら、
単に若い木が多いから。
知床の森を育てるべくいろいろ取り組みもされている。

歩き始めて5分。
1頭のオス鹿が死んでいた。
春近くになると冬を越せなかった鹿がたくさん死ぬ。
オス鹿は体も大きいし秋に繁殖で力を使うからか
力尽きてしまう率が高い様に思うとガイドさん。
子供を宿している方がエネルギー必要な気がするけど
メス鹿の方が強いのは自然の摂理なんやな。
零下なので、腐ったりしないから、まるで剥製みたいに横になっていた。
目だけ鳥に突かれてなかったけど、眠っているみたいだ。
道中目にする鹿はどれもよろよろしている様に見えた。
一生懸命木の皮をはいで食べている。
日本全国鹿の食害は問題になっているけど、
知床も例外ではない。鹿が増えすぎて森に影響が出ている。



こんな風に座り込んでいる鹿は弱っている鹿


でも、鹿にしてみれば、そんな事言われても、って感じだよね。
鹿は鹿でただ生きているのだ。
狼を絶滅させたり、山を丸禿的に伐採して鹿を追い詰めたり、
雪が少なくなって冬を越す鹿が多くなったり、
全部人間が元じゃん、って事なんだ。

森を本当に豊かなものにするんだったら、
鹿を駆除したり、植林したり、という行為の前に
なんかもうちっと自分たちの足元も見直していかないと
いけないなって思う。
自分たちは変わらずに森だけどうにかしようなんて
ちょっと都合がいい。
そもそもナゼ森が壊れつつあるのかって考えたら。
症状だけみて風邪薬を出す、じゃなくて
なぜ風邪引いたか、から考えないと
何度も風邪を引いて、どんどん弱って薬なんてきかなくなりそうだ。

このまま森や自然が壊れていったら
同じ様に人間の世界だって壊れていくだろう。
というよりも、既に壊れかけている人間の世界を
自然が無償で支えてくれているのだと思う。

砂の一粒程度かもしれないけど、
自然に何か返せる自分でいたい。

こんなに素晴らしいエネルギーを貰っているのだから
返していきたい。
そういう循環の中に入れる存在になりたい。

今の自分を思うと
途方も無い事の様に思えるけれど、そんな存在になれたら
どんなに心強く生きていけるかと思う。
日々日常の不安から開放されるのはやっぱり自然との繋がりにあるなぁと。



五湖から海、そして流氷を臨む


すばらしい景色をたくさん見ると
ありがとうの気持ちが自然と湧いてくる。
なしてこんな事になっているのかと、
人間界での出来事に心沈む気持ちも湧いてくる。
いろんなものが胸の中でぐるぐるして
たまらん気持ちになる。




この日の夕景


ただただ感謝なり。
| 知床(ウトロ)、清里町 | 13:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
流氷カヤックとシマフクロウのお話し
流氷カヤックなるものがある聞いて参加してきた。

夏に普通のカヤックをしたのだけど、
とても楽しかったのでまたカヤックをしてみたかったのだ。

場所はウトロの町から半島の方へ10キロほど行った岩尾別ユース。
百名山に名を連ねる羅臼岳の登山への入り口からも近く、
夏にはユースホステルとして泊まることもできる。


ユース前のバス停、積もってます!


ドライスーツを着て、カヤックの簡単なレクチャーを受け
海へ。

この日は風があまりなく、晴れていて、カヤック日和。
断崖にはオオワシ、オジロワシ、ワタリガラスがたくさん飛んでいて
たった10キロ程だけれど、やっぱりウトロとは違うなと見入ってしまう。
この時期オジロワシは繁殖期間なので活動が活発になるそう。
面白いのが性格。
オジロワシはどっちらかというと内気というか弱気な方で
ワタリガラスにからかわれたり、えさを横取りされてしまう事がある。
オオワシは逆に勝気、強気。
だからカラスもオオワシにはちょっかいを出さないんだって。
オジロワシも大型猛禽類で強そうなのに
性格が違うというのはとても面白い。

3月近くになると、春を目の前にして力尽きてしまう鹿がいる。
それをカラスが食べるのだけど、
鹿の皮というのはそれなりに厚いので、
引き裂かれていないとカラスは食べるのが難しい。
で、ここのユースでは犬を飼っていて、たまに鹿を狩ってくる。
わんこなので、仕留める時に皮を引き裂く。
するとこぞって鳥たちが食べにやってくる。
鹿の屍に群がっている鳥たちがたくさん。

そんな光景を横目に、海へGo!


こんな海岸から出発、流氷へ向かう


海は表面がうっすらとシャーベット状になっていて
漕ぐ時にとても力がいった。
時々薄氷が途絶え波を漕ぐと、その違いがよくわかった。
海だとすいすいだけど、凍ってると、うんせうんせー!となる。
薄氷の間からちらりとみえる知床の海は
本当にきれいでもうそれを観てるだけでも幸せになる。
運がよければクリオネも見れるそうだけど、今回は見れなかった。
あそこに行くのだと決めた流氷ににたどり着き
流氷の上に立ってしばらく遊ぶ。
遠くの流氷の上にオオワシやオジロワシがいるのがわかる。
漕いでいても、海面ぎりぎりを飛んでいる数羽の海鳥と何度もすれ違う。
海の鳥たちと同じ目線、っていうのがカヤックの醍醐味。


普段使わない筋肉を使うから、とっても疲れるけど
ただ海に浮いている時間も、一生懸命漕いでる時間も
すばらしいなぁを実感してしまう。

陸に上がってからは、スノーシューを借りて周辺を散歩した。
通常熊が普通に出る場所なのだけど、
まだ寝てるでしょ?と言い聞かせながら散歩。


羅臼岳が美しい。

ここはシマフクロウもよくみられるところらしく
ユース近くの橋の欄干がお気に入りの場所で
夕方になるとよく止っているとの事。
その橋の欄干にあったとある物質がシマフクロウのふんだよって教えてもらう。。
粒粒と何かの種がたくさんのフン。
フンかー。。いや、いいんですけど、
やっぱり姿をみたいの!!
シマフクロウはツガイでよく鳴き交わしをしていて
遠くからでもよく聞こえるから聞いた事あるかもよとの事。
鳴きまねして貰ったんだけど
直に聞かないとピンとこないよね。
ガイドさん曰く
シマフクロウってちょっとまぬけでさ、
餌がないと極力動かないでじっとしている。
狩りのチャンスをじっと待っているんだけど、待ちすぎて
そのまま死んでしまう事もあるんだよって。
!!
そんな事が?
猛禽類ってもっとアクティブなイメージ。
シマフクロウって結構大きいから、あまりバタバタと
動き回るとエネルギー使いすぎちゃうから基本動かない。
狩りは失敗しない場面じゃないとあまりしない、との事。
で、でもそれで死んでしまうのでは。。。^^;

この後自然センターから歩いて帰って、
きれいな夕焼けもみれた。
たまらないね。
こういう一日を過ごすとですね、
毎日毎日自然を観察して過ごしたくなる。
同じ場所でも毎日違う事が起こるわけだから。
鳥ももっと詳しくなりたいなぁ。
世界が広がるよね、鳥が分かると。

いろいろと勉強になりました。
ありがとうございました。



帰り道、プユニ岬からの夕景



| 知床(ウトロ)、清里町 | 12:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
スノーシューでプチ森歩き
先日、自然センターあたりの森をスノーシューで歩いた。
前回フレぺの滝方面へ行ったので、
今度は開拓地コースと森林コース、合わせて約6キロ歩いてきた。
気温は零下でもお日様は春の光を感じさせるに十分で
外にいるというだけでウキウキするお日和なのに
スノーシューで森を行くのだから、ラッタッタ♪になっちゃった。
私が歩いた時はほとんど人がいなかったからずっと一人だったけど
熊さんも蛇も冬眠中なので一人でも怖くないし、
とっても素敵な時間を過ごせた。

知床自然センター、コース紹介

ザックザックと自分の足音。
これが結構大きくて気になる。
立ち止まってみるとその音の大きさがよく分かった。
鳥がそれなりの声で囀っていても聞こえない!
逆に静かなエリアだと静けさに気付けない。。。
これはガツガツ歩いてはいけない!
という事で体が冷えない程度に立ち止まりつつスノーシュー。

動いている時は足の重さや眩しさなんかが結構気になる。
もちろん景色を見たりは出来るけど
きれいだな位で流れちゃう。
でも、立ち止まるといろんな事に会えるのね。

例えば、上の方で小さくパキって音がしたから見上げてみると
エゾライチョウ(かもしれない鳥)がペア(たぶん)でいたり、
ボーっとしてたら視界になんか鳥がやってきて
目の前でコツコツしはじめたり(アカゲラかな。)
振り返って見たら、なんやめっちゃ素敵な景色になってたり、
青い空に木々の枝がとても美しく映えているのを見ながら
本当に静かな、ただただ静かな中にじっとしてみたり。

たまらんなーって気持ちになる。

自然センターの人が3月になると熊が目を覚まし始めると
言っていて、もうすぐやん、まだ寒いのに!って思ったのよね。
でも動かないでいるから鳥や動物達の活動時間とか微妙な変化で
春の兆しはもう知っているんだろうなって思ったよ。

とても楽しい時間でした。

ごっつあん。

(2月26日散策)

写真は続きを読むからどぞ
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| 知床(ウトロ)、清里町 | 21:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
ワタリガラスとフレぺの滝
たまに行くじゃがいも料理のお店で
冬の知床について話を聞いていた時に
オオワシやオジロワシも来るけどワタリガラスもくるんだよ。
と教えてもらった。

ワタリガラスはその名の通り渡ってくるカラスで、
日本では冬場の道東でしか見られないらしい。
しかしカラスなので見分けが難しい。
模様とかない。真っ黒だから。
曰く、普通のカラスより大きくて、カポンという
変わった鳴き声をしているとの事。
(カーとも鳴くらしい、それじゃ分からないな。。。)

むー。

大きいっていうのは固体差以上に大きいとわかる位大きいのかな。
カポンって鳴き声、聞いて分かるかな。

見つけてみたいな、と思ったんだけど
ウトロの町にはほとんどいない。
山の方の断崖に住んでいるらしい。

猛烈に雪が降っていた日なんだけど、
せっかく休みだしとりあえずと自然センターに行った時の事。
センターについたら雪も小止みになってきたので
フレぺの滝の方に歩く事にした。歩きはじめたら雪はほぼ止んで
光も差して明るくなってきた。
凍ってるフレぺの滝と流氷をしばし眺めてたら、
どんどん明るくなって
小鳥も囀ってきて、雪は完全に止んだ。
帰る道がもったいないくらい気持ちが良くて空をみたり、
何か動物がいないか木を観察したり
しながら歩いていた。

どこからともなく三羽のカラスがじゃれ合いながら
スイスイっと空を飛んでゆくのが見えた。
上にいったり下に行ったり、クルクル回ったり。
それがすごく仲良しで楽しそうに見えたから
しばらく眺めていた。

そうしたら、彼らがカポンって鳴いた。



カポン、かポン、ポポポン、ポン、ポポン。

字にするとこんな風になってしまうけど、
ほんとうに素敵に鳴いていた。
いろんな声で、絶妙な間合いで鳴くので
楽器の演奏みたいだった。
白くて明るいそらにカラスが三羽、
舞いながら奏でながら遊んでる。

とても羨ましくなった。
あまりにも楽しそうで。

ワタリガラスが分かったのも嬉しかったんだけど
それから近所にいるカラスの見方も変わった。
近所のはいわゆる普通のカラスなんだけど
自分の持っているカラスのイメージを外してみれば
近所のカラスも仲間とじゃれたり、話したり、
ケンカしたり、いろんな事をしている。
山に寝ぐらがあるカラスが夕焼けの中空高く飛んで行く姿は
やっぱり美しい。

とはいえ、ワタリガラスのあの鳴き声は格別。
しみじみと地球の一員で良かったと思ってしまった。
また聞きたいな。



フレぺの滝、完全に凍ってる
春になって暖かくなると、これが一気に崩落するそう。
すごい迫力だよって。



青い、美しい


遠くに流氷、このあとしばらくしてワタリガラスが登場した
| 知床(ウトロ)、清里町 | 13:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
流氷だよー@ウトロ
ウトロに着いてて三日目。
昼休みにちょろっと散歩。



漁港

冬の間は船を上げてる。
港の中は流氷で埋まってる。

ウトロは清里より暖かい。
気温は5~6℃くらいは違うのでは
ないかなぁ。
といってももちろん氷点下だから寒いは寒い。
して、海からの風はめちゃくちゃ冷たい。
流氷の上を滑ってくる風だもんなぁ。
想像しただけで寒いよ。



流氷~

まだ氷が薄いんだって。
確かにまだゴツゴツゴロゴロしたものは少ない。
水平線辺りにゴツゴツしてそうな流氷が。
こうやって次々くるのだね。

写真の中央、ゴマ粒みたいなの。
たぶん、オオワシだ。
携帯ではこれが精一杯なんだけど、
肉眼だとも少しよくわかる。
オオワシの首というか肩というか、にある
白い部分がみえた。
私、目だけはいいので間違いない。

清里の時は木にとまってた。
見慣れない大きさの鳥、大きすぎて
違和感すらあったので、
オオワシかオジロワシだって遠目でも分かった。

流氷の上だと遠近感がなくなり、
比べるものもないので、大きいんだかなんだか
分からない。

でも模様みえたからオオワシじゃ!

こんな光景を目の前に
望遠レンズ欲しいぜ。
という物欲か沸いてくるのが情けない。。

これからが流氷の本番。
楽しみだ。
| 知床(ウトロ)、清里町 | 12:33 | comments(2) | trackbacks(0) |
おいしいほうれん草サラダの訳
仕事帰りにたまによる居酒屋。
カウンターで飲んでた。隣に農家さん。

ここの店のほうれん草サラダはうちのなんですよ。

そんな事からお話し始まる。

ここの店のほうれん草サラダはとってもおいしい。
看板メニューと言ってもいいのでは?
生のほうれん草にちょいマヨとバルサミコのドレッシング。
余計なトッピングはないシンプルなサラダ。

このほうれん草は温室で作られている。
北海道の冬の寒さは半端でない。
温室と言ってもどうやって?
と聞いた。
びっくりしたけど燃料などは使っておらず、
何重にもしておけば(ビニールかな、よく分からなかった。。)
大丈夫なんですよ、との事。

で、採り方が違う。
普通ほうれん草は引き抜いて出荷される。
根に近い赤いところは鉄分万歳。
それはそれで有り難くおいしい。
けれどこの農家さんは葉を切る。
上の方の葉を切って収穫している。
そうすると、ほうれん草のえぐみがないので
生でも食べられるし、後からまた生えてくる葉を収穫出来る。
若い葉は柔らかい。
生で食べるから舌触りも大事。
農薬も使わない。温室を転作して土が痩せない様にして
化学肥料もほとんど使っていないとの事。

この農家さんも小麦とビートが主な出荷農作物。
それらは農協に出しているから、農協の基準を守って作ってる。
でもこの農家さんは跡取りがいない。
自分の世代で終わり。
だから少し遊んでみようという気持ちが出来た。
無農薬なんて普通の流通に乗せられないし、
大変な割に利益も少ない。
小麦とビートだけに力を注げばもっと儲かる。
でも、ちょこっとだけだけほうれん草とたまねぎを作っちゃう。
売っているのはお嫁さんの実家の駄菓子屋さんの片隅と
遠い町での物産展くらい。
あとはこのお店で食べられる。

他のお店では使ってないのですか?って聞いたけど
なかなか話が進まないみたい。

他のお店。
きっと使いたいんだと思う。
だっておいしいもん。
でもこのお店のほうれん草サラダが美味しいのは
ほうれん草はもちろんなのだけど、
ドレッシングも美味しいからなのだ。
だから下手に手を出せないのでは?
狭い町だもん、比べられちゃう。
相当センスがないとね。できないかも。

ちなみにマスター曰く
美味しいバルサミコは高いから使えない。
だからうちでちょっと加工してる。
って。
企業秘密、、なんだろうなー。

という訳でここのほうれん草サラダが美味しいのは
二人の匠の為せる技!

なのでありました。

ちなみに

今年は寒い!だからほうれん草の育ちが追いつかない。
暖かいと逆に虫が出る。
だからたまに虫食いもあるんだけどこの店は
それでも使ってくれる。
出荷が追いつかなくても待ってくれてまた使ってくれる。
マスターはマスターで、美味しいから使うし、
無くなったら売り切れでいいの、と。

なるほど信頼関係もまた
大切なエッセンスなのだな、って思ったのでありました。
| だばだぁ〜 | 00:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
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